現場リーダーとはチームをまとめプロジェクトの目標達成に向けてメンバーを導き調整役を果たす重要な役割の人です。
その目標達成に至るはじめの一歩として、誰もがわかりやすい明確な目標設定が必要です。そしてチームの目標をどう実現するか、また実際に成果を出す管理方法が求められます。
そうした役割を果たすためにも、成果に結びつく目標設定について不安に思う人も多いのではないでしょうか?この記事では、私自身の経験をもとにリーダーに求められる視点やチームの育成の大切さを押さえながら、現場で実際に成果を上げた目標管理の方法を具体的に紹介します。
記事の内容
- 目標を設定する方法は?
- チームの成果を最大化するために必要な視点
- 実際の現場で成果が出た目標管理の実例
1、目標を設定する方法は?
目標を設定するにはまず基本的な考え方を理解する必要があります。
目標設定は、チームが同じ方向に進むための「地図」のような役割を果たします。
リーダーが目標を適切に設定できれば、メンバーは迷うことなく自信を持って行動できます。
ここで重要な点を5つ紹介します。
- 会社の方針に沿っていること:目標自体が会社の方針に沿っていないと個人的且つ独りよがりの目標になってしまうので注意しましょう。
- 具体的な成果目標を掲げる:具体的というのは数値化できる内容のことを言います。目標を数値化することで誰が見てもわかりやすく間違いのないものになります。
- 目標達成の期日を設ける:目標達成の期日を設けましょう。期日を設けることでいつまでに達成するという目標にもなり、物事が進みやすくなります。
- 目標達成に向けた行動内容:目標達成に向けた具体的な行動内容が必要です。それにより、メンバー1人1人がどのように行動するのかが明確になります。
- 現実的な目標を掲げる:現実的な目標を掲げましょう。あまり無理な目標を立てると達成できない可能性がありますので注意しましょう。
2、チームの成果を最大化するために必要な視点
目標を設定した後に、次に大切になるのが成果を最大化するための視点です。これには、以下のようなポイントが重要です。
- 目標の共有:目標=ゴール(以下ゴール) をメンバーへ周知をすることで地図上の行先や向かう方向が明確になります。行先を明確にすることにより道から外れずにゴールへ導くことが出来ます。
- 役割分担:ゴールを共有した後は、役割分担をしましょう。組織での活動ですので自分一人ではどうにもならないことがたくさんあります。役割分担をすることで各人のモチベーションの維持にも繋がります。中にはプレッシャーに感じるメンバーもいますので注意深く見守りましょう。
- 目標の管理:役割分担したあとは、それぞれの担当の進捗状況を確認します。ゴールまでの道のりのどのあたりにいるのか定期的に確認しましょう。
このように、共有⇒分担⇒管理の順に進めていくとチームをゴールへ導くことが出来ます。
3、実際の現場で成果が出た目標管理の実例
私が経験した事例の一つでは、製造ラインの効率改善が課題となっていました。
目標共有、役割分担、進捗状況の確認という流れを基本にして取り組んだ実例を紹介します。
まずは目標の共有をします。
- 特定の製品の生産ロスを月毎に10%削減する
- 平均作業時間を20%短縮
- 不良品の割合を月末までに5%以下に減少させる
- 新人メンバーを半年で一人前の戦力に育成
- 改善提案を週に2回、全員で提出する
この具体的な目標設定を共有し、各自の役割を明確にすると全員が協力して目標に向かう体制が整います。
この目標の場合は月末までの目標でしたので、週ごとの進捗確認を行いました。
ここでもチームメンバーが集まる機会を作り進捗確認をすることでどのような進捗になっているのかが確認でき情報を共有することができます。
共有することによりチームのメンバーも刺激を受けモチベーションアップにつながりました。
その結果、当初の目標を上回る成果が出て、最終的に生産効率を向上させることができました。
新人メンバーを育成する目標では、新人に週ごとに具体的な目標を設定し進捗確認のためにミーティングを実施。
先輩社員がメンターとして困難な点をサポートしながら成長を支援しました。
半年以内で新人が一通りの業務を独り立ちできるようになり、早期戦力化が実現しました。
まとめ
現場リーダーとして目標設定を適切に行うことはチームの成功に直結します。
目標設定は、チームが同じ方向に進むための「地図」のような役割を果たします。
目標を設定した後に、次に大切になるのが成果を最大化するための視点です。
目標の共有⇒役割分担⇒目標の管理の流れでゴールへ導くことが出来ます。
私の経験では各自の役割を明確にすることで、全員が協力して目標に向かう体制が整い、チーム全体のパフォーマンスを最大化することが可能です。
ぜひ、これらのポイントを活かしてチームを成功に導いてください。
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