現場リーダーにおすすめの本を厳選して紹介します。
現場リーダーとして活躍する傍ら、現場をうまくコントロールできていないと悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私もうまくコントロール出来ない時に読んで改善につながった本を5冊紹介します。
おすすめ本5選
1、心理的安全性を作る言葉55
2、組織を動かす中間管理職 〜挟まれ役の心得とリーダーシップ〜
3、できるリーダーは「命令しない」「教えない」
4、これからのリーダーに知っておいて欲しいこと
5、リーダーシップの真実
1、心理的安全性を作る言葉55 原田将嗣著
心理的安全性はGoogle社のチームアリストテレスが、最も効率を上げれたチームに備わっているのは心理的安全性だということを発表し有名になった言葉です。
そんな心理的安全性を実践しようとすると非常に難しいものですが、心理的安全性が高まることにより、メンバーが自由に意見を言ったりミスを恐れずに挑戦できる環境が生まれ、チーム全体の問題解決能力が大きく向上する事が期待されます。
この本は、職場やチーム内で心理的安全性を高めるための具体的なコミュニケーション方法を提案した本で、失敗や意見を自由に表現できる環境のことを指し、創造性やチームの成長に不可欠な要素です。
この本では、具体的な言葉や行動の例を挙げて、リーダーがどのようにチームの信頼感を築くかを丁寧に解説しています。
私もチーム内で心理的安全性を確保しようと実践した事が何回かありますが、チームのあり方を新しく変えることは時間が必要でした。
そこで本書の中で紹介されている「相手の話を否定せずに受け止める姿勢」について実践したところ、日常業務で忙しい中でも部下や同僚が意見を言いやすい雰囲気を作ることを実感できて、組織全体のパフォーマンス向上に繋がると感じました。
また、上司だけでなくチーム全体で心理的安全性を意識することで、コミュニケーションの質が劇的に向上する点にも共感しました。
『心理的安全性を作る言葉』は、リーダーシップに興味のある方だけでなく、円滑なコミュニケーションを求める全ての人におすすめの一冊です。
2、組織を動かす中間管理職 〜挟まれ役の心得とリーダーシップ〜 スコット・マウツ著
中間管理職の役割をもう一度見直して、リーダーシップを上手に発揮するための実践的な方法を紹介している本です。
中間管理職って上司と部下の間で悩むことが多いですよね。この本ではそんな難しい立場でも、信頼関係を作ってチームのやる気を高めたり、上司とうまく連携するための具体的なアドバイスがたくさん詰まっています。
私も中間管理職として日々働く中で、「信頼関係」って本当に大事だと感じています。
部下との信頼が深まるとチーム全体がもっと元気に動けるようになり、問題も解決しやすくなります。
それから、上司との関係についても、ただ言われたことをやるだけじゃなく、自分の考えやビジョンを伝えることがリーダーシップを発揮する上で大事だとこの本を読んで改めて思いました。
この本は、中間管理職だけじゃなくて、現場でリーダーをしている人にも役立つ内容がたくさんあるので、組織全体をもっと良くしたいと思っている人にぜひおすすめしたいです。
3、できるリーダーは「命令しない」「教えない」 伊庭正康著
従来の「指示型リーダーシップ」から脱却し、メンバーが自ら考え行動するチームを作るための新しいリーダーシップスタイルを提案する一冊です。
リピート率95%の人気講師である著者が、現場でよくあるリーダーの悩みに応え、すぐに実践できる方法を紹介しています。
例えば、「メンバーを引っ張るのが苦手」「部下が自発的に動いてくれない」という悩みを抱えるリーダーに対して、命令せずに問いかけや傾聴を通じて、部下自身に考えさせるアプローチを推奨しています。
特に内向的なリーダーでも、この方法を実践すれば、カリスマ性に頼らずとも、結果を出せるチームを作れると著者は説いています。
私自身、「自分で考えて動く部下を育てるコツ」に共感しました。日々の業務で指示に頼りがちな場面を反省しつつ、メンバーに考える機会を与える重要性を再認識させられました。
4、これからのリーダーに知っておいて欲しいこと 中村邦夫著
発刊が2011年と少しばかり古い本ですが、内容は今にも通じる内容が非常に多いです。
少し昔の雰囲気が漂い、ブラック企業のような内容の描写もありますが、これまでの時代を作って下さった先人の教えがここにはあります。
私が失敗ばかりが続き悩んでいた頃にこの本に出会い、非常に励まされました。
「より楽しく仕事をするために」なにをすべきか。
「仕事に前向きで忍耐強い人であれ」このフレーズに感銘を受けました。
当たり前のようでなかなか真似のできないこと。
厳しい状況にある時にも逆境にあるなどと考えて悩み混んでしまわずに、まずは自分の人格を鍛え、度量を大きくするために前向きに取り組む。
少し昔の雰囲気が漂い今の時代にそぐわない内容もありますが、まさにその通りだと思い勇気づけられました。そんな内容が各所に散りばめられていて、リーダーとしての業務に勇気をもらえる1冊です。
5、リーダーシップの真実 ジェームズ・M・クーゼス バリー・Z・ポスナー著
リーダーシップの真実を知りたいと思い、この本を手に取りました。
本書の中で模範的なリーダーシップを10個の真実として紹介していますが、リーダーの根本的なことを教えてくれる本です。
本書の中で最も心に刺さったのが、第一の真実として紹介されている「違いを生み出す」という章です。
違いを生み出すには、「自分は違いを生み出せるか?」ではなく、「自分はどんな違いを生み出すか」という問いで違いを生み出すということ。
言わば、自分自身を信じるということです。
自分が行動することで、世界をより良いものにするチャンスを持ち、自分には計り知れない力があると信じること。
自分自身を信じなければ、誰からも信じてもらうことはできない。こういった教えを、10の真実として著者は教えてくれます。
私が実践した内容として、第五の真実の章に描かれている「一人ではできない」という点についてですが、どんなに優秀なリーダーでも一人ではなにも成し遂げられないため、フォロワーを増やさなければならないということです。
いかにしたらフォロワーをつけられるかという内容では、フォロワーを増やすためにフォロワーの欲求を理解することとあったので、実践してみたところ、協力的なメンバーが私の周りに増えていった実体験があります。
本書にはものすごく当たり前のことですが、実際にやろうとすると難しいことをどのような考え方で実践すれば良いか教えてくれる1冊です。
まとめ
私が仕事で悩んだり、壁にぶつかった時に参考になり勇気をもらった本は5冊あります。
心理的安全性を作る言葉55
チームで働く上で、心理的安全性を確保することは不可欠です。
本書は、失敗を恐れずに意見交換できる環境を作るための具体的な言葉や行動を多数紹介しています。
リーダーだけでなく、全てのチームメンバーが心理的安全性を意識することで、より創造的で活気のあるチーム作りが可能になります。
組織を動かす中間管理職
中間管理職は、上司と部下の間に挟まれ、様々な悩みを抱えていることが多いでしょう。
本書は、そんな中間管理職が抱える悩みを解決し、チームを成功に導くためのヒントが満載です。
部下との信頼関係を築き、上司との連携を強化することで、より効果的にチームをマネジメントすることができます。
できるリーダーは「命令しない」「教えない」
従来のリーダー像とは異なり、本書では、部下を信頼し、自ら考え行動できるよう促すリーダーシップが提唱されています。
命令や指示ではなく、質問や傾聴を通じて、部下一人ひとりの成長をサポートすることで、より強いチームを作り上げることができます。
これからのリーダーに知っておいて欲しいこと
リーダーとして成功するために必要なのは、専門知識やスキルだけではありません。
本書では、仕事に対する考え方や、人間としての成長がいかに重要かを説いています。
逆境に立ち向かう強さ、周囲への感謝の気持ち、そして自己成長への意欲を育むことで、真のリーダーへと成長することができます。
リーダーシップの真実
リーダーシップとは何か、そして、効果的なリーダーになるためにはどうすればいいのか。
本書は、リーダーシップに関する様々な研究成果を基に、10の真実を提示しています。
リーダーは、単に指示を出すだけでなく、チームメンバーを鼓舞し、組織全体の目標達成に向けて導く存在であることを改めて認識させてくれます。
リーダーについて描かれている本を読むことで、これまで悩んでいたリーダーシップについての理解を深めることができます。私自身も本で学んだことを職場で実践することで、あらゆる経験を成長のチャンスへと変換することができるようになりました。この学びが少しでも参考になれば嬉しいです。
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